看護師の実態

看護師の職場は様々ですが、中でも一番ポピュラーな職場であるのが病院でしょう。ここでは入院病棟がある比較的大きな病院での職場環境について考えてみます。
看護師を続けるコツとしては、自分にとって充実した環境で仕事をする事も大切なことです。しかし、病院に勤務する多くの看護師がハードワークであると感じている事も事実としてあります。まずは、自分の職場環境がどのような環境なのか一歩下がった目線で考えてみる事が必要ではないでしょうか。
新人看護師が入社する4月、この時期に指導者として指名される看護師の方も多いでしょう。新人の研修というのは初めて勤務する新人看護師側、そして指導する看護師側共に様々な苦労があります。その苦労が顕著に出るのが6月以降です。6月というのは新人看護師が入って3ヶ月です。多くの病院が3か月過ぎてから夜勤の仕事を開始するような研修内容になっています。始めの数か月は夜勤での通常人数にプラス1という形で新人看護師を組み込みます。その時の新人看護師としては初めての夜勤という事もあり、緊張と体調管理でいっぱいになってしまう方が多いようです。ここで問題なのがいつまでも新人看護師を業務の中のプラス1にしてはおけないという事です。入社して半年もすれば夜勤スタッフの一人として加えられるわけです。その際、大変なのが新人看護師本人はもちろんの事、一緒に組む先輩看護師にも様々なストレスがかかる状況になります。夜勤は少ないスタッフの数で業務を回していくので連携が不可欠です。慣れている看護師同士でも緊張感をもって行っているのですが、新人が加わるとなるとその緊張感は倍増します。このような環境の中で仕事をするのはお互いにストレスになります。
このような状況の中で現場は混乱しやすく、スムーズな業務が行えない、スタッフ間の確執がおこる、ストレスが溜まりやすいといったケースも多々あります。しかし、新人看護師を抱えながらいかに業務をスムーズに回していけるのか、それは一人の看護師が考えることではなく、職場全体で考えていかなければならない事です。そういった全体で考える環境が整っている職場であれば、誰か一人が抱えてしまうことにならず、ストレスが溜まりにくい職場環境であるといえるでしょう。自分だけが頑張ればいいそう考えてしまう職場環境では仕事を続けたくても難しいと思います。自分が働きやすい環境、どんな仕事でも大切なことです。

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